全てが、モノクロのように見えて。
購うべき人にはもう会えない彼も彼らもあの人も僕を赦せるのはもう僕しかいない。
芳しきその香りは束の間の夢に誘う
「ありがとう」鏡に向かって言ってみた自分の空々しさに体が震えた「ごめんなさい」鏡に向かって言ってみた自分が小さく、消えてしまいそうで悲しくなった僕の中で、2つの言葉が失われていた
空を見上げた同じようにこの月を見ている人が居ると思うと少しだけ頬が緩んだそれぞれの思いを朧に包んで夜はゆっくりと更けていった
壁に跳ね返る声が酷く遠く他人のそれのように聞こえた僕は謳う僕のための子守歌を/////だから、拍手はいらない
ちょっと一息入れて、解説です。基本的に、詩を思い浮かぶのはリアルタイムですが、題材の時間軸は一定していません。リアルタイムの時もあれば、数ヶ月前の景色、数年前に抱いた思いの時もあります。
仮初の死すらも拒絶するように街に光が灯るそれは生有るものの声それは生有るものへの道標
幾重にも吹く風時に打ち消しあい時に勢いを増して時に流れを変えながら新しく吹く風は何を与える何を奪う
ありがとうさようなら応えられなくて、ごめん僕は生きているから生きていくからだからありがとうさようなら/////名前も知らない彼女にかけた、最後の言葉
溜息を見える形にしてもすぐに風に掻き消されて
手当たり次第に色を混ぜあわせたら真っ黒になってしまったこんなのは嫌だ、と慌てて白を混ぜたけど最後までパレットの上は白くならなかった
伏せた目は何を想う傍に光る星は君の涙か
僕は誰かの側に居たいのにどうして僕の棘は相手を傷付けるんだろうどうして僕は怖くなるんだろう
若葉の上に取り残されし雪はただ春の陽にその身を強張らせる/////3.14 前半部気に入らないので修正
それはつまり僕の好きな色に塗れるということ気付くまでに長かったかな